これから野鳥撮影用のカメラを選ぶならどのマウントにすべきか【2024年版】

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撮影機材

これから野鳥撮影に挑戦してみたいという方が最も悩むポイントはやはりどういったカメラやレンズといった機材を揃えるかというところでしょう。これまで、本サイトでも以下のような記事で初心者向けにオススメの機材を紹介してきました。

一方で、ここからさらに踏み込んで、機材を検討したい方もいるのではないでしょうか?このようなオススメだけに頼らず自らカメラについて勉強して最適なものを選ぼうとすると、まずどのマウントのカメラを買えばよいのか?というところで悩むことになります。マウントは、カメラとレンズの接合部の規格のことで、同じマウントを採用しているカメラ・レンズ同士ではないと基本的には利用することが出来ません。長く野鳥撮影を始めとするカメラ趣味を続けていくのであれば、長く快適に使えるマウントを選びたくなるものです。しかし、自分にあったマウントを知識がない中で選ぶのは大変難しいです。

本記事では、そのようなお悩みを抱えた読者に向けて、用途を野鳥撮影に絞った上で代表的な3つのマウントについて比較し、どのマウントがオススメなのかを解説していきます。

マウント選びのポイント

マウントを選ぶ際に意識すべきポイントがおおまかに4つあります。それぞれ解説していきます。

野鳥撮影向けカメララインナップ

ここ数年はメジャーなものでは新規のマウントも無いため、よく目にするマウントに向けて提供されるカメラは標準的なものからハイエンドまで、一通りは揃っています。一方で、それらのラインナップがどの程度、野鳥撮影に適した性能を持つカメラを網羅しているのかはよく確認する必要があります。例えば野鳥の瞳に自動的にフォーカスを合わせてくれる機能が提供されていたり、連写速度が非常に早いものなど野鳥撮影に有利な特性をもつカメラがどの程度存在して、どのくらいの価格で提供されているかはよく見ておいたほうが良いでしょう。

ここでは、鳥瞳AF機能が搭載されたカメラを野鳥撮影に向いていると判定し、そういったカメラがどの程度存在するのかを評価します。

野鳥撮影向けレンズのラインナップ

野鳥撮影を行う事を前提としてマウント選びをするのであれば、そもそも野鳥撮影で利用できる超望遠レンズがどの程度提供されているのかを確認するべきです。今どきは大抵のマウントが登場して時間が経過していることもあり、野鳥が撮れるだけの焦点距離のあるレンズが一切ない、というマウントは無いですが、選択肢は多いに越したことはないですよね。例えば将来的な事を考えるとステップアップ先としての高級なレンズが欲しくなりますし、あるいはお手頃な価格帯のレンズがあればもっと手軽に野鳥撮影を始めることが出来ます。

ここでは最低でも焦点距離が300mm程度のレンズを最低限野鳥撮影ができるものと定義し、これを満たすレンズのバリエーションがどの程度豊富なのかを評価します。

全体的なレンズのラインナップ

レンズ交換式カメラの醍醐味は、レンズを交換することで野鳥だけではなく雄大な風景も記録することが出来ることです。野鳥撮影のためにカメラを選択すると言っても、やはりその他の用途にも使いたくなるものではないでしょうか?こうした事を考えると、その際にマウント全体のレンズのラインナップがどの程度充実しているのかも気になるところです。

マップカメラというカメラ専門通販サイトで該当のレンズの個数を調べることができるため、その数値を参考情報としています。

デジタルカメラ、ミラーレスカメラ、交換レンズの総合サイト|マップカメラ
マップカメラは、新品・中古問わず、人気のデジタルカメラ・ミラーレスカメラだけでなく、交換レンズ、カメラアクセサリーの販売・買取・下取・委託を行う通販カメラショップです。

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マウント選びを迷う理由としては、そのマウントの将来性が分からないからというところが一番大きいと思います。マウントの将来性が無い場合は、新しいレンズの追加が滞ってしまい、最悪の場合、開発が停止されてしまう可能性もあります。こうした開発の遅れを感じ、不満に思ったとしても、マウントを変えるということはすなわちカメラもレンズも全て買い換えるということになり、大変な出費になってしまいます。できればそのような無駄な出費は抑えたいですよね。

こうした不安を抱えながら安心してマウントを選ぶためには、そのマウントのシェアを確認すると良いでしょう。シェアの大きいマウントはすなわち利用者が多いということですので、メーカー側も開発を積極的に行ってくれます。特に、シェア1位, 2位のマウントを選べば安泰でしょう。

マウントごとの解説

マウントごとに超望遠レンズのラインナップ等から独断と偏見でどれを選ぶべきかを評価します。

なお、一般に存在するマウント全てに対して解説を行うと非常に分量が多くなってしまうので、ここではシェアの観点と初心者さんでも選びやすいという観点から、Eマウント、Zマウント、RFマウントに絞って解説させていただきます。その他のマウントが全て野鳥撮影に向いていないというわけではないのですが、やはり将来性に不安が拭えないものもあったり、よりカメラに詳しくなり特性を理解して明確な目的をもって選んで頂いたほうがよい物もあると思うところもあり、この場ではこの三種に絞ることにします。

なお、この項目で各社製品の価格について記載してますが、特段の明示がなければ1/27時点でのAmazonの価格を参考として掲載しております。

Eマウント

野鳥撮影向けカメララインナップ野鳥撮影向けレンズラインナップ全体的なレンズラインナップ

EマウントはSonyのミラーレスカメラ用のレンズマウント規格です。このマウントは、小型で軽量なデジタル一眼カメラに特に適しており、APS-Cセンサー、フルサイズセンサーに対応しています。それぞれ、APS-C向けがEマウント、フルサイズ向けがFEマウントと呼ばれることがありますが、これは主にレンズがどちらに対応しているかという事を表現するために使われるもので、規格としては共通です。

野鳥撮影向けカメララインナップ

鳥瞳AF搭載カメラの名称特徴価格(¥)
a6700APS-C, 小型軽量192,445
a7C IIフルサイズ, 小型軽量255,356
a7 IVフルサイズ, スタンダードな性能314,483
a7CRフルサイズ, 小型軽量かつ高解像390,252
a7R Vフルサイズ, 高画素489,953
a9 IIIフルサイズ, 連射速度が非常に速い
グローバルシャッターで歪みゼロ
792,000
a1フルサイズ, 高画素かつ連写速度が速い818,530
カメラ本体 商品一覧 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
ソニー デジタル一眼カメラα(アルファ) 公式ウェブサイト。デジタル一眼カメラα(アルファ)の商品一覧ページ。デジタル一眼カメラα(アルファ)の全商品をご紹介いたします。

Eマウントのカメラは全体として小型軽量であることが特徴です。他マウント向けのカメラとは明確にこの点で差別化を図ろうとする意図があり、例えば他社に存在する大柄な縦グリップが備え付けられたカメラはEマウントには今のところありません。特に高性能かつ高画素なフルサイズカメラを気軽に持ち運びたいという方にはオススメできるカメラが揃っています。

Eマウントのカメラで代表的なものは低価格なものであればa7 IV, ハイエンドであればa1でしょう。

その他、より小型で低価格なものであればa6700のようなAPS-Cセンサーのカメラもありますし、a7R Vのような高画素モデルもあります。

また、尖ったものであれば1/26に発売されたa9 IIIという選択肢もあります。フルサイズセンサーで唯一毎秒120枚もの高速連写を実現しており、画素数こそ多くはありませんが、野鳥の一瞬の仕草を高画質で切り抜く事に特化したカメラでしょう。

ハイエンドであるa1の性能は他社のカメラより頭一つ抜けた性能をしていると感じています。5000万画素という高画素で毎秒30枚の撮影をRAWで行えるカメラは他にありません。Sonyの高い技術力を感じられる逸品で、連写も画質もどちらも妥協できない方にはぜひ手にしていただきたいカメラになります。ただし、その分価格も他社フラッグシップカメラよりも高い印象があります。

野鳥撮影向けレンズのラインナップ

名称最大焦点距離(mm)最大焦点距離でのF値価格(¥)
SEL70300G3005.6161,401
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD3006.361,800
SEL70350G3506.399,600
SEL100400GM4005.6303,900
SEL400F28GM4002.81,664,000
100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary4006.3108,000
50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD4006.3144,000
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD5006.7138,900
SEL200600G6006.3258,500
SEL600F40GM60041,633,000
(1/20時点での価格コム最安値)
150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports6006.3158,400
60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports6006.3295,000
Eマウントレンズ 商品一覧 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
ソニー デジタル一眼カメラα(アルファ) 公式ウェブサイト。デジタル一眼カメラα(アルファ)の商品一覧ページ。デジタル一眼カメラα(アルファ)の全商品をご紹介いたします。

SEL70350Gといった10万円程度で購入できる小型軽量安価の三拍子が揃った扱いやすいレンズから、30万円程度で買える600mm超望遠レンズ、SEL200600G、そしてSEL600F40GMのような超高級なハイエンドレンズが揃っています。また、一部レンズについては対応するテレコンバーターも提供されているため、より焦点距離を稼ぐことが出来ます。

Eマウントの特徴としてSony以外のメーカーからも多くのレンズが提供されており、安価なズームレンズの選択肢の幅が広いです。特に150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのような500mmまで行けるレンズが10万円と少しの安値で購入できるのはかなりありがたいです。一方で、テレコンバーターが利用できるのはSony純正のレンズに限られるため、テレコンバーターを利用する予定がある場合はSony製以外のレンズは選択肢から外れてしまうことになります。

ラインナップに大きな不満はないですが、最近の競合他社のマウントからはEマウントのラインナップに対してより安価かつテレコンバーターが使える超望遠が存在したり、30万円のミドルクラスレンズと100万を超すハイエンドレンズの中間に当たる選択肢が存在したりとで、どうしても見劣りする点が否めません。他マウントには用意されている800mmクラスのレンズもEマウントには無いです。

せっかくSigmaやTamronといったメーカーが参入しているにも関わらず、提供されるレンズの価格帯やスペックが似通ってしまっていたり、テレコンバーターの仕様を考慮すると選択肢から外さざるを得ないため、種類自体は多いものの実際のバリエーションが豊富とは言いにくいのではないでしょうか?特に超望遠レンズの今後のラインナップの拡充が期待できるかという点でも、最近のEマウントはメーカー問わず広角側のラインナップを広げたり、リニューアルをすることを重視しているように見受けられるため残念ながらこれも期待しにくいのではと思うころがあります。

全体的なレンズラインナップ

Eマウントは2010年から続くマウントで、既に10年の歴史があります。これはミラーレスカメラのマウントの中でも長い方で、その分Sony製だけでも数多くのレンズが存在しています。また前項でも触れてますが、SigmaやTamronなどの各社からEマウントに向けて様々なレンズが提供されているため、ラインナップの豊富さは他社の追随を許さないです。その数はなんと294種にもなります。野鳥撮影以外の用途でも活用できるカメラを選びたいという方は、Eマウントを選択するのが間違いないでしょう!

RFマウント

野鳥撮影向けカメララインナップ野鳥撮影向けレンズラインナップ全体的なレンズラインナップ

キヤノンのRFマウントは、同社のミラーレスカメラ用に設計され、2018年にEOS Rに搭載されたことで登場したレンズマウントです。このマウントは現在フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーに対応しており、それぞれ前者がRFマウント、後者がRF-Sマウントと呼ばれ区別されます。RFマウント、RF-Sマウントは規格上は同一であり、特にレンズがフルサイズかAPS-Cか、どちらに対応するかの表示のために利用されます。

野鳥撮影向けカメララインナップ

鳥瞳AF搭載カメラの名称特徴価格(¥)
EOS R100APS-C, 小型軽量, 安価73,800
EOS R50APS-C, 小型軽量, 安価85,000
EOS R10APS-C, 小型軽量, 安価127,998
EOS R8フルサイズ, 安価276,000
EOS R7APS-C, 小型軽量305,833 
EOS R6フルサイズ, スタンダードな性能298,000
EOS R6 Mark IIフルサイズ, スタンダードな性能328,200
EOS R5フルサイズ, 高画素481,287
EOS R3フルサイズ, 連写が高速762,000
キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ| カメラ本体一覧
デジタル一眼レフカメラ製品ラインアップをご紹介しているページです。

RFマウントのカメラは特に初心者からミドルクラス向けの製品が豊富であることが特徴です。10万円程度で購入できるお手頃なカメラが数種類存在し、しかもそれらには鳥瞳AFが搭載されているため、野鳥撮影への金銭的なハードルが低く済みます。しかし、安いだけあって例えば連写の持続時間は大きく制限されている部分もありますので、EOSR7, R8くらいの製品を選択されるのが後悔はないと思います。

一方で、高性能な製品についても手抜かりはなく、特にEOS R5は他社のハイエンドカメラに近しい高画素・連写機能を持ちつつも、値段がそこまで高いわけでもなく、コスパに優れています。連写速度がそれでも足りなければ、高価にはなりますがより連写に強いEOS R3という選択肢も残されています。

全体として、初心者に対しても上級者に対してもそれぞれのケースに合わせて満足できるカメラは一通り揃っている印象を受けます。

野鳥撮影向けレンズのラインナップ

名称最大焦点距離(mm)最大焦点距離でのF値価格(¥)
RF100-300mm F2.8 L IS USM3002.81,352,999
(1/20時点での価格コム最安値)
RF400mm F2.8 L IS USM4002.81,552,320
(1/20時点での価格コム最安値)
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM5007.1390,580
RF600mm F4 L IS USM60041,683,000
RF600mm F11 IS STM6001199,890
RF800mm F11 IS STM80011126,980
RF200-800mm F6.3-9 IS USM8009287,100
(1/20時点での価格コム最安値)
RF800mm F5.6 L IS USM8005.62,207,700
(1/20時点での価格コム最安値)
RF1200mm F8 L IS USM120082,583,000
(1/20時点での価格コム最安値)
キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用|交換レンズ 交換レンズ一覧
一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズの交換レンズ一覧ページです。

10万円未満から買える超望遠レンズから、1200mmを撮ることが出来るド級の超ハイエンドレンズまで幅広く揃っています。特に、RF600mm F11 IS STM, RF800mm F11 IS STMのような10万円程度で買える超望遠レンズというのは他マウントには同様の選択肢がありません。他社で同様の価格帯でレンズを選ぼうとすると、焦点距離を妥協しなければならないです。いきなり600mmという野鳥撮影を満喫できるレンズで野鳥撮影を始められるのは良いですね。

ただし、これらのレンズは安さの代償として暗い、絞りが無いといった特徴もあります、この点はよく理解して選択すべきでしょう。

さらに、最近発売されたRF200-800mm F6.3-9 IS USMは他社の同クラスのレンズが600mmなのに対して、なんと800mmまで行けてしまいます。更に、テレコンバーターを装着することで、1.4xであれば1120mm, 2xであれば1600mmにもなります。他社の追随を許さないこの性能は、野鳥撮影においても大活躍が期待できるでしょう!

ハイエンドレンズも視野に入れるのであれば、こちらも他社と比較して選択肢が多いです。ただ、焦点距離が長いものは高額で、200万円を超えるものもあります。600mmまでは相場から乖離するような価格でもありません。こうしたレンズを選り好みして購入できる層というのは非常に限られていると思いますが、100万円を超えても良いからいつかは最高のレンズを選びたい、という人にもおすすめできるマウントでしょう。

もっとも、多くの人にとっては100万円を超えるレンズはそうそう買えるものではありません。こうしたハイエンドレンズからある程度性能を妥協するものの、30万円程度のレンズよりはもっと使いやすい、価格帯ものその間くらいな、そういった中間レベルのレンズが欲しくなりますね。残念ながらRFマウント向けにはそういったレンズはまだ提供されていません。

全体として野鳥撮影に使えるレンズのラインナップが豊富ではありますが、強いて欠点を指摘するとなると、普及価格帯のレンズはF値を妥協していて暗めのレンズが多いことは気になります。昨今のカメラは暗いシーンにも強くなっているので、これが原因でフォーカスの精度が落ちるとか、露骨に画質に問題が出る、という事には繋がらないと思われます。しかし、やはり画質をこだわるとF値はできるだけ低く、ISOを上げない方が良いのは確実です。

全体的なレンズラインナップ

RFマウントは登場してからまだ5年ほどと日が短いため、現在登場しているRFマウント対応レンズは114種と少なめです。特に、ただ単に歴史の浅さだけではなく、キヤノンが第三者のメーカーがRFマウント対応レンズを作ることに否定的な立場であるため、レンズが増えにくいという背景もあります。ただし、既に一般的なラインナップのレンズは一通り揃っているため、選択肢が無くて困ってしまうという事はそこまでは無いとは思います。

ただ、この先のことを考えると、RFマウントとは対照的にSigmaやTamronなどのメーカーがレンズを展開することを許容しているEマウント、Zマウントは今後も各社からレンズが登場することになるため、その差は広がり続けるでしょう。特に、純正以外のメーカーからはコスパに優れたレンズが提供される傾向にあるため、そういった製品を見て他マウントが羨ましくなることがあるかも知れません。

Zマウント

野鳥撮影向けカメララインナップ野鳥撮影向けレンズラインナップ全体的なレンズラインナップ

Zマウントはニコンが同社のミラーレスカメラカメラ用に開発され、2018年に発売されたZ6, Z7に搭載されたことで登場しました。フルサイズ(FXフォーマット)とAPS-C(DXフォーマット)のセンサーサイズに対応していますが、他マウントのようにセンサーサイズによってマウント自体の呼称が異なる事は無いようです。

野鳥撮影向けカメララインナップ

鳥瞳AF搭載カメラの名称特徴価格(¥)
Zfフルサイズ, 小型軽量313,280
Z8フルサイズ, 高画素かつ連写速度が速い,
Z9比較で小型軽量
545,000
Z9フルサイズ, 高画素かつ連写速度が速い687,000
ミラーレスカメラ | ニコンイメージング
ミラーレスカメラ「Z series」のご紹介。1マウントレンズやスピードライトなどNikon 1関連情報も。

Zマウント向けのカメラはいくつかバリエーションがありますが、鳥瞳AFに対応しているカメラは非常に限られています。特に、他マウントでは提供されているような10万円台の鳥瞳AF対応カメラが無いのはかなり厳しく、これから野鳥撮影をしたい、という方がZマウントのカメラを選択するのはかなり勇気が必要そうです。

一方で、Z8, Z9のようなハイエンドのカメラは非常に優れた性能と、良い意味でそれに見合っていないと感じる値付けとなっています。価格自体はお高いですが、大変コスパの良い製品です。特に、Sonyのa1とZ8を比較すると、連写、画素数等の性能が一回り劣ってしまいますが、その分価格差が30万円近くもあります。30万円もあると、更に高級なレンズを追加で購入できてしまうほどになります。

鳥瞳AF搭載カメラのバリエーションこそ限られていますが、ハイエンドの製品については非常に魅力的な製品が展開されています。他マウントで既に野鳥撮影を行っていて乗り換えを検討している、あるいは、野鳥撮影を始めるにあたり予算に余裕があるという方で、ハイエンド製品にしか興味がない、という方には良いマウントではないかと思います。

野鳥撮影向けレンズのラインナップ

名称焦点距離(mm)最大焦点距離でのF値価格(¥)
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD3006.370,020
NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S4005.6479,774
NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S 4002.81,770,000
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S4004.5425,000
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD5006.7157,410
NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR6006.3256,900
NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S60041,950,859
(1/20時点での価格コム最安値)
NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S6006.3694,000
(1/20時点での価格コム最安値)
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S8006.3770,000
(1/20時点での価格コム最安値)
Zマウントレンズ製品一覧 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング
ニコンのZマウントレンズ製品一覧ページ。

ニコンが販売するレンズでは25万円のレンズから200万円近いレンズと、少し高額な方を重視してレンズが展開されていますが、Tamronからそれよりも低価格帯のレンズが展開されており、10万円未満から野鳥撮影に使えるレンズの選択肢があります。野鳥撮影が無理なく行える500mmの焦点距離を誇る150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDが16万円ほどで買えるのも嬉しいポイントです。

他マウントとラインナップを比較したときに特に目を見張るのが、30万円以上100万円未満のラインナップの豊富さです。ちょうどここには100万円を超えるハイエンドレンズの性能を少し落とした単焦点レンズがラインナップされています。私はEマウントユーザーですが、他マウントの場合だと価格の問題で20万円台の600, 800mm程度まで伸びるズームレンズを使うことが多くなると思います。この次のレンズが150万円を超える価格のレンズになってしまうので、ステップアップが大変難しいです。この20万円台のレンズでも野鳥撮影は十分出来ますが、使っているうちにAFが遅い、重たいなどの不満が生じ、ズームもF値もいらないからそういった問題を取り除いた上位レンズが手の届く価格で欲しい、という気持ちが生じてきます。Zマウントではそういった100万円を超える大口径超望遠レンズの簡易版のようなレンズが100万円を切る価格提供されていて、正直かなり羨ましいと思ってしまいます。特に、NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR SはSonyカメラユーザーの私も欲しくなってしまうレンズです。

ただし、他マウントで160万円程度で販売されている600mm F4クラスのレンズが、テレコンバーター内臓とはいえ200万円近い価格になっているため、今度はそちらのレンズへのステップアップが難しいという不満は発生しうるかもしれません。

全体として野鳥撮影に活用できるレンズが低価格帯から高価格帯までバランスよく展開されており、死角の無いラインナップとなっています。

全体的なレンズラインナップ

Zマウントは2018年に登場し、2024年1月時点で5年と少しになります。その間に登場したレンズは169種になります。RFマウントとあまり変わらないにも関わらず50以上も種類が多いのは、やはりニコン以外の他社がZマウントのレンズを開発することを許容している姿勢が影響しているんだろうと考えられます。特に最近はSigmaもZマウントに参入し、コスパに優れたレンズが現在進行系で増え続けています。今現在でも大抵の用途に適するレンズが揃っていて欲しいスペックのレンズがなくて困ると言うことは無いと思われますが、今後はさらにコスパの面で選びやすいレンズがもっと増えることが期待できるでしょう!

まとめ:これから野鳥撮影を始める方にはどのマウントがオススメ?

長々と各マウントごとの解説を行いましたが、結局野鳥撮影を目的で機材を選ぶとして、どのマウントを選択すると良いのでしょうか?

結論、RFマウントがオススメです!カメラもレンズも低価格帯から展開されており、お財布に優しく、それでいて快適に野鳥撮影を始められます。また、高性能な製品も充実しており、野鳥撮影にハマったことでもっと快適に撮影ができる機材が欲しくなった際にも、マウント替えをせずにそれに応えられます。

RFマウントで機材を選定する場合、EOS R10 + RF600mm F11 IS STMの組み合わせがオススメです!20万円程度で600mmの超望遠と鳥瞳AFを実現し、大満足の野鳥撮影が楽しめるでしょう!

一方で、EOS R10は安い分連続撮影可能枚数や画素数、ボタン数などいくつかの性能に妥協が見られます。もう少し予算に余裕がある場合はEOS R7を検討してみても良いでしょう。

また、レンズについても少し高くなりますがRF800mm F11 IS STMもオススメです。ただし、焦点距離の長いレンズは取り扱いが難しいところもあるので、まずは600mmのレンズで慣れるのが良いだろうとは思います。600mmでも最初は取り扱いに困るくらいの焦点距離なので、800mmだと尚更という感じです。

もしもお財布に余裕があるのであれば、Zマウントを選び、カメラとしてZ8を採用するのもとても良さそうです。高価ですがその分性能は折り紙付きで、最初から快適な野鳥撮影を楽しめます。レンズも十分に充実しています。個人的には、むしろ初心者こそスキルの無い部分をカメラの性能で補ったほうが良いと考えているため、ベストなのはこういった選択肢ではないかなとは思っています。お金持ちな方はぜひご検討ください!

Eマウントはオススメできない?

私自身Eマウントユーザーなのであまりハッキリ書いてしまうのも忍びない気持ちがありますが、オススメはできません。一応現状でもレンズ・カメラ共にラインナップ自体はある程度充実しているので、Eマウントを選んでしまったら野鳥撮影が出来ない、というわけではありません。

ただし、特に野鳥撮影で使いやすい超望遠レンズでいえば他マウントに劣るラインナップになっているのが現状です。さらに、前述した通り、最近Eマウントに展開されるレンズは広角寄りのレンズばかりです。これは、明確に動画ユーザーを狙いに行っているものだろうと思いますが、そうした姿勢が長く続いているため、今後野鳥撮影で使えるレンズの拡充も望みにくいと思ってしまうところがあります。可能であれば、NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR SのようなレンズがEマウントにも出てくれると嬉しいのですが……

以上から、あくまで野鳥撮影を目的とするのであれば、Zマウント、RFマウントと比較して、わざわざEマウントを選ぶ理由が無く、オススメが出来ないと言う事になります。とはいえ、a1は高いなりに随一の性能を誇りますし、今は他社製カメラと大差無くなってしまいましたが、AFの性能でSonyのカメラが他を大きく突き放していた過去もあります。記事内でも触れてますが最近もフルサイズカメラで初めてグローバルシャッターを実現し、毎秒120枚の撮影を可能にするa9IIIが発売されたことも記憶に新しいです。そういったSonyの技術力を信じる方は選んでみるのも良いのではないでしょうか?実際、数年前は素晴らしいAF機能やフルサイズ最速の連写等の技術力もありSonyが非常に強く、まさに一強という時代もありました。そもそも600mmクラスで性能も十分なのに20万円台というお手頃なレンズも5年前はSony以外からは登場しておらず、コスパよく野鳥撮影をするならSonyの比較になるメーカーはありませんでした。こうした背景から当時はキヤノンやニコンの製品がここまでSonyに比肩するとは思っておらず、私自身もSonyのカメラを選択した過去があります。

このような言葉で締めるのはいささか無責任なところもありますが、以上のようにメーカーやマウントのパワーバランスの変化を正しく予測してマウントを選ぶことは大変難しいので、あまり現状から読み取れるデータに惑わされず、好きなところを選ぶと良いのではないかと思うところもあります。特にEマウント、RFマウント、Zマウントであれば、どれを選んでも野鳥撮影自体はできます。あまり考えすぎずビビッと来たものを選んで野鳥撮影を楽しむところから初めて見るのもまた一興でしょう!

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