巨大な機材もラクラク運搬!600mm級ズームレンズの持ち運びに最適なリュックサックの紹介

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撮影機材

野鳥や航空機の撮影など、遠方の被写体を撮影するのに必須な望遠レンズ、その中でも特に巨大な600mm級のレンズを扱おうとすると、持ち運びをどうするかという悩みがつきまといます。長さも重さもある機材の運搬を快適に行えるリュック探しはそう簡単には決まりません。このような機材が入るリュックは比較的高価になるので、いざ買ってみて入らなかった、となるととてもショックを受けてしまいます。

ちょうど私が利用してきたリュックサックも数年ほど使い込み少しボロくなってきました。気に入っていたので同じリュックサックをまた買おうと思っていたのですが、どうも廃盤になってしまっているようでした。こうなるとまた頭を悩ませて新しいものを探して買い替える必要があります。

そこで本記事では、もっぱら自分自身のために600mm級ズームレンズ、特にa7RVに1.4xテレコンのSEL14TCを取り付けたSEL200600Gのセットが装着済みの状態でそのまま入るだろうリュックサックをまとめてみたので、それを共有したいと思います。

600mm級ズームレンズのサイズをおさらい

まず、リュックサック選びの前に、入れようとしている機材のサイズ感を知っておきましょう。

以下にSony, Sigma, Nikon, Cannonから販売されている600mm級ズームレンズの持ち運びに関わる諸元をまとめました。なお、厳密にはCanon RF 200-800mm F6.3-9 IS USMは800mmになりますが、他社とのレンズラインナップを比較した際の位置付けが同じようなところに位置するため、ここに掲示しています。

レンズ長さ最大径重量
Sony FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS (SEL200600G)318 mm111.5 mm2,115 g
Nikon NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR315.5 mm110 mm2,140 g
Canon RF 200-800mm F6.3-9 IS USM314 mm95 mm2,050 g
Sigma 150-600mm F5-6.3 DG DN OS Sports265.6 mm109.4 mm2,100 g

この中ではSonyのレンズが最も大きく、これが入る程度のサイズを想定すると他のレンズでも入りそうですね。

次に、想定ではここにテレコンとボディのを接続することになっています。実際に手元のSEL200600G + SEL14TC + a7RVを接続した状態の長さを測定してみましょう。

一人で撮影しながら採寸している都合、あまり正確ではないのですが、おおよそ410mm程度になりそうなことが分かります。最低それだけの内寸が必要で、更に余裕を考えると420, 430mmくらいはあると安心できそうですね。ボディが異なったり、違うテレコンを違うなど、読者によって想定が異なる可能性はあるので、そこは各自で多少調整しながら読んでもらえるとありがたいです。少なくともここではこのくらいのサイズの機材が入ることをリュック選びの条件とします。

どんなリュックを評価するか

この記事では個人的に気になったリュックサックを紹介しますが、おおむね以下の条件に当てはまるリュックサックを目的に合ったものだとして紹介しています。

a7RV, SEL14TC, SEL200600Gの組み合わせがそのまま入る

各所で既に記載しているとおりではありますが、a7RV, SEL14TC, SEL200600Gの組み合わせがそのまま入る、つまり、先ほど紹介したサイズ41cmほどの機材がすっぽり収まる内寸が必要です。

これは人によっては賛否分かれるところではあると思っていて、「ボディとレンズはバラした状態で持ち込んで現地で装着するとよいのでは?」と思う読者も居るのではと思います。ここについては個人的な事情として以下3つの理由があります。

  1. 都市公園で探鳥をする都合、公園内等の付近の建物に入って休憩したり気分転換をすることが時々ありこういう場合にレンズをしまいたくなる事が度々ある
  2. 仕事前の限られた時間で探鳥することがあり、少しの時間も無駄にしたくない
  3. 巨大なレンズの付け外しをしている際にホコリが入ってしまったり、最悪手が滑って落としてしまうなどのアクシデントを最小にしたい

以上から、出したらすぐ撮れる、しまいたいときに安全にすぐしまえる、というリュックサックを選びたいです。もしもこれに合致しない方については、ここで紹介するものは大きめで、もう一回り小さいリュックサックでも大丈夫だと思います。

レンズを他にも1つ程度持ち運べる

野鳥観察ができるようなエリアは大抵自然が豊富で、季節によって様々な姿を見せてくれます。そのような場を訪れると、やはり風景を撮りたくなるものです。こういうときに、追加のレンズが無いとせっかく野鳥撮影ができるような高性能なカメラを持ち込んでいるのにこれで風景を撮ることは出来ず、口惜しくなってしまいます。

こんな事を考えていると、やはり一つ程度風景撮影用のレンズも持ち込めるリュックサックを選びたくなります。さらに、欲をいうとやはりサブカメラを接続した状態で収まると最高です。

大きすぎない

600mm級ズームレンズは巨大ですが、実際のところレンズの中で最大級の大きさではありません。最も大きいレンズはいわゆる超望遠の単焦点レンズ、特に少し世代が古い一眼レフ時代のもので、これらに比べると600mm級ズームレンズはまだ小さいです。

一方で、リュックサックはそもそもあまり新しいものが作られていなかったり、基準が若干古いなどで、600mm級レンズ向けと紹介されたリュックサックにこの記事で触れているような600mm級ズームレンズを入れてみると大きすぎるケースがあります。

入る分には入らないよりはマシですが、無駄に大きいのは取り回しが悪くなってしまいますよね。できるだけこれらのレンズに対して無駄に大きすぎないものを選ぶようにしています。ただ、これについては必須ではなくベストなサイズだとより良いくらいな位置付けとしていて、個人的に他にオススメできるポイントがあれば多少大きいものも紹介しています。

おすすめリュック

それでは600mm級ズームレンズが入るリュックを紹介していきます。前述の条件に概ね当てはまる製品を探し、諸元や動画など比較材料になる情報をまとめました。

フリップサイド 400 AW III

フリップサイド 400 AW III ブラック
ロープロで一番人気のバックパックをアウトドア仕様にリニューアルし、PUコーティングを施した、湿気や摩耗に強い丈夫な素材を採用して耐久性を強化しました。 また、開閉がスムーズな10mm YKK®ファスナーの採用やEVAバンパーの追加など、機材...
項目サイズ
外寸高さ 48 x 幅 33 x 奥行き 24 cm
内寸高さ 41 x 幅 28 x 奥行き 14 cm
重量1700 g
定価31,250 円
市場価格(2024/6/6時点)19,127 円

「フリップサイド 400 AW III」はLowepro社が販売するカメラリュックです。名前の通り400mmクラスのレンズをターゲットとしているリュックサックで、比較的小型です。リュックサック内の小物入れを取り外すことで内寸41cmのスペースをフルに使うことができるようになり、a7RV + SEL14TC + SEL200600Gがギリギリ収まります。ただ、ジャストフィット過ぎるところがあり若干本来の内寸からはみ出してリュックの形を変更させるほどになっておりスペースに余裕は一切ありません。そのため外部からの衝撃がそのまま伝わってしまう恐れがあり少し不安を覚えるかも知れません。とはいえ底はクッション性があり、上面はあまりものをぶつけたりしないのでよほど雑に扱わない限りは大丈夫でしょう。

スペースについては今回の制約をギリギリ満たせるかどうかというところで、追加でいくつか小物とレンズを格納することが出来ます。カメラのサイズを選ぶなど工夫したり、最悪無理やり押し込むことでサブカメラを入れることもできそうです。

このフリップサイドシリーズのリュックは降ろさずとも内部にアクセスし、機材を取り出したりしまうことができるギミックがあります。以下の動画を見るとわかりやすいです。この点で他のリュックよりも便利に扱えるでしょう。ただ、基本的には腰ベルトでこれを実現しているので、同様の構造の他のリュックも同じことができそうな気はします。

フリップサイド 500 AW II

項目サイズ
外寸高さ 55 x 幅 32 x 奥行き 32.5 cm
内寸高さ 48 x 幅 30 x 奥行き 19 cm
重量2050 g
定価38,250 円
市場価格(2024/6/6時点)21,582 円

フリップサイド 400 AW IIIではスペースに余裕がなくて不安…という方にはこちらの「フリップサイド 500 AW II」がオススメです。末尾の数字が少ないことから分かる通り、世代こそ少し古いものになりますが、IIIではサイドアクセスができる、衝撃に強くなった等の違いはあるものの特徴は概ねフリップサイド 400 AW IIIと同等です。見た目も少し違いますが、これは好みの問題でしょう。個人的にはIIIのほうが好みではあります。500とある通りサイズは400より一回り大きいです。これなら今回想定しているセットを楽に不安なく取り回せたり、あるいはそれよりもさらに大きい機材も安心して持ち運べそうです。ただし、値段もフリップサイド 400 AW III比較で一回り高くなっているので、お財布とも良く相談して考えましょう。

SanctuaryⅣ RK614AP

項目サイズ
外寸幅 35 x 高さ 55 x 奥行き 15-23 cm
内寸幅 33 x 高さ 50 x 奥行き 12-18 cm
重量約3.2 kg
定価オープン価格
市場価格(2024/06/06時点)43,780 円

ケンコー・トキナー社が販売する「SanctuaryⅣ RK614AP」は600mm級のレンズの持ち運びを想定された大型のカメラリュックです。非常に大きなカメラリュックで、今回主題としている600mm級ズームレンズだけでなく、それよりもさらに巨大な超望遠端焦点レンズを運搬することが可能です。

SanctuaryⅣ RK614AP “BIRD CALL EDITION”の商品紹介ページより引用
https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/bag/aosta/camera_bags/sanctuary/4961607705025.html

流石に巨大なだけあり、その他にも大きめの望遠レンズにカメラボディ2台、各種小物からノートパソコンまでを無理なく収納できる圧倒的な大容量を誇ります!

その分サイズは大きめで特に重量に至っては3.2kgにも達しています。600mm級ズームレンズの運搬には少し過剰ですが、少しでも多くのものを持ち込みたい!という方にはオススメできるリュックサックになります。

Endurance カメラバッグ ProFlex

項目サイズ
本体サイズロールトップ全開時高さ 89 × 幅 46 ロールトップの耳を折りたたんだとき 33 cm)× 奥行き 25 cm
本体サイズロールトップ最小時高さ 55 × 幅 46(ロールトップの耳を折りたたんだとき 33 cm)× 奥行き 25 cm
ロールトップ部内寸(全開時)高さ 42 × 幅 46 × 奥行き 18 cm
ロールトップ部内寸(最小時)高さ 55 × 幅 46 × 奥行き 25 cm
ロールトップ内ポケットサイズ約 26 × 20 cm
機材室内寸(インナーケース含まず)高さ 43.5 × 幅 30 × 奥行き 17.5 cm
重さ約 3000 g
定価39,800 円
市場価格(2024/6/6時点)39,800 円

 「Endurance カメラバッグ ProFlex」はビーハーフ株式会社が発売するEnduranceシリーズの最上位に位置するカメラリュックです。かなり大型・大容量のカメラリュックで以下公式からの引用画像のようにSEL200600Gにテレコンとカメラボディを合体させた状態で納めつつ、大小さまざまなレンズを他に5つも収納できるほどです。

Endurance カメラバッグ ProFlexの商品情報ページより引用
https://www.endurancecamera.jp/proflex.html

さらにロールトップのリュックサックになり、上部を拡張して利用することが可能です、そのため、ただでさえ大容量なのに見た目以上に多くの荷物を収容することが出来ます。普段の日常の撮影には過剰な感じがしますが、これだけの容量を必要とするほどの用途がある!という方には唯一無二な選択肢となりそうです。かなり体力がいりそうですが、例えばどこかに遠征などをする際には、一泊程度であれば着替え等の荷物も収めることが出来そうです。

thinkTank Glass Limo

外寸高さ 53.3 × 幅 22.9 × 奥行き 23.4cm
内寸高さ 49.5 × 幅 22.1 × 奥行き 21.1cm
重量1800 g(全オプション装着時)
定価31,900 円
市場価格(2024/6/6時点)28,727 円

「thinkTank Glass Limo」はthinkTank社が販売する600mm F4単体の格納を想定したカメラリュックです。600mm F4を格納することを想定するとカメラボディはまた別になってしまいますが、現在のミラーレス向けの600mm級ズームレンズはそれよりは二回りほど小さいので、そういったレンズを想定する場合はボディも合体したまま収められます。縦幅は充分ですがその分横幅を抑える細身の作りになっていて、巨大なレンズを格納できる割には小型軽量な作りとなっています。値段もそこまで高すぎないので、コスパに優れた選択肢と言えるでしょう。

ハクバ プラスシェル トレック 04 バックパック 18 カメラバッグ 

内寸法(上段)幅 27 × 高さ 29 × 奥行き 15 cm
内寸法(下段)幅 27 × 高さ 16.5 × 奥行き 16 cm
外寸法幅 33.5× 高さ 48 × 奥行き 20 cm
重量約 1500g
定価29,700 円
市場価格(2024/6/6時点)16,790 円

「ハクバ プラスシェル トレック 04 バックパック 18 カメラバッグ」は超望遠レンズの持ち運びを想定された軽量設計のカメラリュックです。こちらも「thinkTank Glass Limo」と同じく大きめレンズの格納が可能な割に小さめに作られており、軽量で体への負担が少なく済みます。以下画像のように600mm級ズームレンズより巨大な「RF100-300mm F2.8 L IS USM」にボディを取り付けた状態で格納が可能なようです。

Endurance カメラバッハクバ プラスシェル トレック 04 バックパック 18 カメラバッグの商品情報ページより引用
https://www.hakubaphoto.jp/products/detail/0101230052-4H-00-00

ただ、この場合、左右のスペースがだいぶ圧迫されているので、一緒に持ち運べるレンズは相当に小さいものか、もしくはそもそも入らない可能性もありそうです。

その他、このカメラリュックは超望遠レンズを格納する一つだけの格納スペースとしての運用だけではなく、中央に仕切を設けることで格納スペースを2つにすることも可能です。こうするとカメラボディや小型のレンズ等の機材を複数収納することができるようになるので、超望遠レンズを用いる撮影以外の普段遣いにも利用することが出来ます。

まとめ

本記事では私自身に向けたものではありますが、普段の野鳥撮影で利用するために、600mm級ズームレンズ、特にa7RVに1.4xテレコンのSEL14TCを取り付けたSEL200600Gのセットが装着済みの状態でそのまま入るだろうリュックサックをまとめ、紹介してみました。

色々と取り上げてみましたが、どれも個性があり製造会社ごとの作りの違いもあるので、一概にこれと決めるのはなかなか難しいですね。私個人としては値段も鑑みるにLowepro社のフリップサイドの二種のリュックが必要十分なスペックの割に安値で良さそうかな?と思っています。この2つのうち、小型軽量で取り回しの良いものがほしければ400を、将来を見据えもう少し大きめの容量を求めるなら500を選択するとおおよその方には合うのではと思います。

他に大容量なものが欲しい方には「Endurance カメラバッグ ProFlex」が特にマッチしてそうですが、私としてはそこまで大きなものは求めていないので、今は持て余しそうです。超望遠単焦点レンズを利用していたり、多数のレンズ、大柄な双眼鏡やドットサイト等の複数の機材を持ち込む予定のある方には最適なリュックとなりそうです。

お目当てのリュックサックを見つける手助けになりましたら幸いです!ぜひ新しいカメラリュックで快適な超望遠ライフを送りましょう!

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