野鳥に興味があるけど、どこに行けば野鳥と出会えるのかわからない、そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?当ページでは、野鳥に出会えるスポットとしてオススメの「井の頭恩賜公園」(以下「井の頭公園」と記述します)を紹介します!
私は野鳥観察を趣味としており、井の頭公園への野鳥を観察を目的とした来訪経験もあります。
それでは紹介を進めていきましょう!
井の頭公園はどんな所?
井の頭公園は、東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる都立公園です。アクセスの良い街なかに、広々とした池と森といった野鳥が好む豊富な自然が揃う公園になっており、気軽に探鳥を楽しむことができるスポットになっています。
井の頭公園は前述した通り池、森林からなる公園となっており、多くの野鳥が観察できますが、その中でも特にカモ類やサギのような水鳥や森を好む渡り鳥が見られます!
井の頭公園には井の頭自然文化園という動物園も併設されています。もちろん多くの鳥も飼育されており、野生では見るのが難しい猛禽類も見ることができます。特に面白いのが、ルリビタキやトラツグミ、アオバトのような一般には野鳥として見る必要のある鳥も飼育されていることです(2024/4/2時点)。ここで仕草や見た目、鳴き声を見ておくことで、野生の個体を見つけやすくできるでしょう。
井の頭公園の情報
インターネット上の情報
公式サイト
スポットへのアクセス
この項目に記載の情報は記事執筆時点での情報です。更新から時間が経っている場合は以下の公式サイトの情報を確認してください。
井の頭公園は 東京都武蔵野市御殿山に位置しています。公園は24時間開園されており、入園料は無料です。井の頭自然文化園などの施設は有料ですが、探鳥を目的として散策する場合にはお金はかかりません。
所在地
東京都武蔵野市御殿山に位置します。
付近には駅やバス停が存在しており、これら公共交通機関を用いてアクセスすることもできます。
交通アクセス
電車
JR中央線「吉祥寺」駅から徒歩8分。
京王井の頭線「井の頭公園」駅から徒歩12分。
駐車場情報
井の頭公園第一駐車場
- 営業時間: 24時間
- 料金: 普通車の場合1時間まで400円、以後30分毎に200円、入庫後12時間最大料金 1600円利用料金は無料
- 二千円札以上の高額紙幣は利用できません
- 交通系電子マネー及びクレジットが利用できます
- 台数: 60台(うち身障者用2台)
- その他: 1日3時間までのフリーWiFiが提供されています
井の頭公園第二駐車場
- 営業時間: 8時 ~ 19時まで入庫可。21時まで出庫可。
- 料金: 普通車の場合1時間まで400円、以後30分毎に200円、入庫後12時間最大料金。最大料金は繰り返し適用。バイクの場合は一日・回200円
- 二千円札以上の高額紙幣は利用できません
- 交通系電子マネー及びクレジットが利用できます
- 台数: 普通車100台(うち身障者用6台), バイク8台(バイク専用)
- その他: 1日3時間までのフリーWiFiが提供されています
野鳥観察でのおすすめスポット
井の頭公園には様々な魅力あるスポットがありますが、ここでは野鳥観察を行う上でオススメのスポットについて解説していきます!
なお、園内のほとんどの敷地は池か森となっているため、基本的には野鳥自体はどこでも出会えます。その中でも特にというスポットを紹介してみました。
園内全体を解説したマップについては公式が提供するマップがありますので、以下リンクからそちらも参照してください。
井の頭池
井の頭池は井の頭公園の大部分を占める大きな池です。井の頭公園を象徴するスポットと言えるでしょう。このスポットには多種多様な水鳥が生活しており、特に冬場には多くのカモ類を観察することができます。種類が多いだけでなく数も多いので、冬にはカモで埋め尽くされた池を楽しむことができます。もちろん広い池の周囲を取り囲むように様々な樹木が存在し、こうした木々の合間にサギが潜んでいたり、池の方に飛び出した枝にはカワセミが止まって水面下の獲物を狙っていることもあります。
なお、井の頭池はボート場として利用されている箇所もあります。おおむねお昼時はボートが利用していますので、ボートがいない風景でカモをはじめとする水鳥の観察を行いたい場合はボート上の営業時間を確認して来訪するとよいでしょう。詳細な営業時間については以下の施設についての公式情報をご確認ください。
小鳥の森(バードサンクチュアリ)
井の頭公園はほぼ池と森で占められていて、井の頭池以外の部分には殆どが木々が存在するスポットになっていて、基本的にどこでも野鳥に出会えます。その中でも特に小鳥の森と呼ばれるバードサンクチュアリとして鳥が過ごしやすい環境が整備されているスポットがあります。
ここは特に冬になると渡ってくるツグミ類やヒタキ類を念頭に置いて保全されており、そうした小鳥がにとって快適な環境となっています。そんな森を覗く形で観察窓が設置されており、小鳥の生活を邪魔しない形で観察を楽しむことができます。
観察窓からは森の中の開けた水場が見えるようになっており、普段あまり見ることのない野鳥の水を飲む仕草や、水浴びを観察することができるようになっています。森を歩いているだけだとなかなか見ることも少ないですので、ここで水と戯れる鳥の観察を楽しみたいですね!
オススメの機材
井の頭公園は野鳥と人間の距離がそこまで遠くはありません。園内の森の木々は高いものも低いものもあり、場所を選んだりするなどうまく立ち回ることができれば野鳥を比較的近くで観察できることもあります。こうした環境で観察を行う場合は双眼鏡であれば8倍程度、カメラレンズであれば300mm程度は欲しくなります。以前に350mmのレンズで野鳥撮影を行ったことがありますが、それなりにみられる程度の写真を撮ることができました。
その他カメラについては初心者にオススメのものを以下で紹介しています。この中で紹介したカメラであれば井の頭公園での撮影もある程度楽しむことができるでしょう。
園内には三脚禁止の場所は無く、スペースも広めの場所が多いため、三脚を使うことで腰を据えてじっくり野鳥観察を行うことが出来ます。ただし、野鳥を狙える場所というのは限られているため、長時間の専有は避けましょう。他の公園利用者の方もいらっしゃいます。譲り合いの精神で利用しましょう。
生息する野鳥の紹介
井の頭公園では季節に応じて以下のような野鳥が主に見られます。
夏
アオサギ | エナガ | オオタカ | カイツブリ | カルガモ |
カワウ | カワセミ | カワラバト | キジバト | キビタキ |
ゴイサギ | コサギ | シジュウカラ | スズメ | ツバメ |
ハクセキレイ | ハシブトガラス | ヒヨドリ | ムクドリ | メジロ |
ワカケホンセイインコ |
冬
アオゲラ | アオサギ | アオジ | アトリ | ウグイス |
エナガ | オオタカ | オオバン | オカヨシガモ | オナガ |
オナガガモアカハラ | カイツブリ | カケス | カルガモ | カワウ |
カワセミ | カワラバト | カワラヒワ | キジバト | キセキレイ |
キンクロハジロ | ゴイサギ | コガモ | コゲラ | コサギ |
シジュウカラ | シメ | ジョウビタキ | シロハラ | スズメ |
ツグミ | トラツグミ | ハクセキレイ | ハシビロガモ | ハシブトガラス |
ハシボソガラス | バン | ヒドリガモ | ヒヨドリ | ホシハジロ |
マガモ | ムクドリ | メジロ | ヤマガラ | ヨシガモ |
リュウキュウサンショウクイ | ルリビタキ | ワカケホンセイ |
なお、見かけた野鳥の判別についてはスマホアプリ「Google レンズ」を使うと快適です。過去にこのアプリについてまとめた記事をアップしていますので、こちらもオススメです!
井の頭公園での野鳥観察の記録
井の頭公園での観察記録は以下を閲覧してください。随時更新しています。
また、井の頭公園ではありませんが、隣接する井の頭自然文化園で野鳥を見かけた記録も残しています。
まとめ
野鳥観察好きの立場から、野鳥観察に興味のある方向けに井の頭公園についての情報をまとめてみました。この公園にはアクセスの良い立地に広大な森と大きな池があり、気軽に多様な野鳥と出会うことが出来ます。本記事をきっかけにこの地を訪れ、多くの方が野鳥観察の楽しさを知って頂くことができればとても嬉しいです。
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