2023年の9月過ぎから探鳥で生息を確認した野鳥のデータをデータベース化して記録するようにしてきました。それから時間も経過し、10~3月というおおむね冬鳥の見られる冬季の季節が終了したため、この間の探鳥記録をまとめてみることにしました。
本当は4月中に投稿する予定でしたが、私生活や探鳥活動で忙しかったり、初めての試みなのでフォーマットをどうしようかで悩んだ結果、少し遅い時期になってしまいました。次に同様のまとめを行う際にはもう少し早く投稿できると思います。フォーマットについてはまだかっちりキメきれていないところもあるので、後から追記もあるかもです。
おことわり
本題に入る前に一点注意点を明示しておきます。
自明ではありますが本記事の筆者である私は野鳥観察の素人であるため、探鳥の腕や種の同定精度の信頼性は相当に低いと言わざるを得ません。
以降では筆者自身の判断によって観察された野鳥の種類やその発見率について言及がありますが、以上の前提から間違いが含まれる可能性が大いにあります。その点を割り引いて読んでいただければと思います。
探鳥記録の全容
まず、この期間の石神井公園の来訪回数は33回です。おおよそ月5回、週に1回以上のペースで通ったことになります。
次に探鳥によって発見できた回数から、種ごとの発見率を計算してみます。その計算結果は以下のとおりです。
グラフだと見づらいので、表の形式でもまとめてみました。非常に長いため以下に折りたたんでいます。
詳細な発見数と発見率
種類 | 発見数 | 発見率 |
---|---|---|
ヒヨドリ | 33 | 100.00% |
カルガモ | 32 | 96.97% |
シジュウカラ | 32 | 96.97% |
カイツブリ | 31 | 93.94% |
キンクロハジロ | 31 | 93.94% |
オオバン | 29 | 87.88% |
カワウ | 29 | 87.88% |
ゴイサギ | 29 | 87.88% |
アオサギ | 28 | 84.85% |
カワセミ | 28 | 84.85% |
マガモ | 28 | 84.85% |
ハシブトガラス | 27 | 81.82% |
メジロ | 27 | 81.82% |
ツグミ | 26 | 78.79% |
ウグイス | 24 | 72.73% |
エナガ | 24 | 72.73% |
キジバト | 23 | 69.70% |
オナガガモ | 21 | 63.64% |
コゲラ | 21 | 63.64% |
ジョウビタキ | 19 | 57.58% |
シロハラ | 16 | 48.48% |
ハクセキレイ | 16 | 48.48% |
ヤマガラ | 15 | 45.45% |
アオジ | 14 | 42.42% |
キセキレイ | 13 | 39.39% |
ハッカン | 13 | 39.39% |
ワカケホンセイインコ | 13 | 39.39% |
アオクビアヒル | 11 | 33.33% |
オオタカ | 11 | 33.33% |
カワラバト | 10 | 30.30% |
アトリ | 9 | 27.27% |
オナガ | 9 | 27.27% |
オカヨシガモ | 8 | 24.24% |
ヒドリガモ | 8 | 24.24% |
ムクドリ | 8 | 24.24% |
ガビチョウ | 6 | 18.18% |
ハシビロガモ | 6 | 18.18% |
セグロセキレイ | 5 | 15.15% |
ダイサギ | 4 | 12.12% |
クロジ | 3 | 9.09% |
コガモ | 3 | 9.09% |
コサギ | 3 | 9.09% |
シメ | 3 | 9.09% |
スズメ | 3 | 9.09% |
ホシハジロ | 3 | 9.09% |
モズ | 3 | 9.09% |
キクイタダキ | 2 | 6.06% |
ツバメ | 2 | 6.06% |
バン | 2 | 6.06% |
リュウキュウサンショウクイ | 2 | 6.06% |
アオゲラ | 1 | 3.03% |
アカハラ | 1 | 3.03% |
カケス | 1 | 3.03% |
カワラヒワ | 1 | 3.03% |
クイナ | 1 | 3.03% |
スズガモ | 1 | 3.03% |
ツミ | 1 | 3.03% |
ノスリ | 1 | 3.03% |
ハシボソガラス | 1 | 3.03% |
ヒクイナ | 1 | 3.03% |
ホオジロガモ | 1 | 3.03% |
これを見て分かることですが、まずおそらくカルガモ・シジュウカラ・カイツブリ・ハシブトガラスあたりは年中ほぼ毎日見かけるので、体感発見率は100%で記載漏れがありそうです。スズガモの探鳥記録がありますが、一度だけで継続していないのでおそらくキンクロハジロとの見間違いの可能性が高いです。
また、今年からこのような取り組みを始めた都合、前年のデータが無いので記憶との比較になってしまうのですが、前年では見られなかったキセキレイやキクイタダキ、ガビチョウが見られた事がわかります。イレギュラーなものとしては恐らく篭脱けのハッカンの記録もあります。
特定の種に着目(ジョウビタキ)
特定の種に絞って記録を出してみましょう。まずはジョウビタキさんです。対象期間内でのジョウビタキの発見率を月ごとに出してみました。
月 | 発見数 | 月ごとの探鳥回数 | 発見率 |
---|---|---|---|
2023-10 | 0 | 6 | 0.00% |
2023-11 | 4 | 6 | 66.67% |
2023-12 | 5 | 7 | 83.33% |
2024-01 | 3 | 6 | 42.86% |
2024-02 | 3 | 4 | 50.00% |
2024-03 | 3 | 4 | 75.00% |
今シーズンは11月頃から飛来し、3月いっぱいまで見られたことがわかります。なお、3月後半から見られなくなったため、このタイミングで渡ったことがわかります。
記憶に残った探鳥記録
この期間中に特に記憶に残った探鳥記録を紹介します。
2023/12/17 石神井公園 あまり見ない鳥達
カモ類は種類が多く、知っていれば同定は難しくないですが不意に現れると間違うことは多くあります。このホオジロガモさんも初見ではキンクロハジロかと思ってしまっていました。幸いあたりに人が群がっているために気がつくことが出来ましたが、もっと野鳥の種について勉強するべきだなと気づきを得ました。
2024/2/12 石神井公園 季節外れなヒクイナ
石神井公園では運が良いとクイナ類の鳥と出会うことができるのですが、ヒクイナに出会えるとは思いませんでした。
石神井公園 お久しぶりのキクイタダキ
キクイタダキも個人的にはなかなか会えない野鳥の一種だと思っていますが、数年ぶりによく通う石神井公園で出会うことが出来ました。私は二回出会うことが出来ましたが、園内で出会う他の同志の方のお話を聞くに、冬の間は結構長い間居着いてくれていたようです。毎年、あるいは毎日でも同じ野鳥がやってくるとは限らず、いつも新しい驚くような出会いのチャンスがあるので、この面白さに魅了されると探鳥をやめられません。
終わりに
結果と感想を公表するくらいの記事なので特段まとめとして書くこともないのですが、そういえばこの時期に探鳥のスタイルを変えたところとして、午後の探鳥から午前の探鳥にシフトしたところがあります。比較対象として前年のまとめが無いので曖昧な感触の話にはなりますが、体感やはり午前中の探鳥のほうが野鳥との出会いが増えた気がしています。以前は午後だって野鳥に会えると思っていたし、実際それで出会えた野鳥も居たには居たのですが、体感できるくらいには確率が違ってきている感じがするので、これから探鳥を始める人には早起きして午前中の探鳥をオススメしたいなーと思うところです。
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